URLデータ連携の方法

※この機能のご利用にはエンタープライズプランと有料オプションのご契約が必要です。
※この機能のご利用には外部システムの開発が必要です。

URLデータ連携でできること

外部システムに保持しているデータを、友だち追加時のURLを利用してLOYCUSのカスタムデータへ反映できます。

例えば、外部システムにログイン済のユーザーが、マイページに設置した「友だち追加」ボタンより友だち追加をした際、外部システムのユーザー情報をLOYCUSへ反映できます。

これにより、外部システムから取り込んだデータを、LOYCUSでの配信内容や配信セグメント、配信タイミングなどへの活用できます。

友だちごとに異なるデータ(例:外部システムのユーザー情報)ではなく、友だち共通のデータ(例:友だち追加時に実施中だったキャンペーン名)を友だち追加時にカスタムデータへ保存したい場合は、本機能ではなく友だち追加時のアクション設定をご利用ください。

URLデータ連携の手順

※この手順には外部システムの開発が伴うため、開発に関する知識が前提となります。

URLデータ連携には、友だち追加用URLを利用します。
連携したいデータを特定の形式でこのURLのクエリパラメータとして付与することで、友だち追加時にLOYCUSへデータを反映できます。

クエリパラメータを付与した友だち追加用URLの例(暗号化なし):
https://endpoint.loycus.jp/landing-qr/0123456789-ABCDEFG?ic=1234&whc=1234&loycus_custom_data_123=%E5%B1%B1%E7%94%B0%E5%A4%AA%E9%83%8E&loycus_custom_data_456=2000-12-24
クエリパラメータを付与した友だち追加用URLの例(暗号化あり):
https://endpoint.loycus.jp/landing-qr/0123456789-ABCDEFG?ic=1234&whc=1234&loycus_linkdata=0_GizP0pmuic6Hak_ODYr0PhdxhYqp8IX7Oas_5IEo5vJ-8w3biosu3A7PvvAJre1BDhl4fzYcnHNmMM4JbcapPUyVDalmWZnDEnD_nI0kg

以下、友だち追加用URLおよびクエリパラメータの準備などの手順について記載します。

  1. 友だち追加用URLを準備する
  2. カスタムデータのIDを準備する
  3. URLを作成する
  4. LINE公式アカウントを設定する
  5. 動作確認する
  6. ユーザーへURLアクセスを促す

友だち追加用URLを準備する

サイドメニューのイベント・アクション内の友だち追加より、友だち追加時のアクション設定へ遷移します。

経路ごとのアクション設定へ遷移します。
全経路共通の友だち追加用URLは利用できません。

全経路共通のアクション設定の友だち追加用QRコード・URLは利用不可
経路ごとのアクション設定の追加用QRコード・URLは利用可能

未登録であれば登録し、追加用QRコード・URLを発行します。

発行したこのURLへ、以下の手順で準備をするクエリパラメータを付与します。

カスタムデータのIDを準備する

外部システムのデータの格納先となるのはカスタムデータです。

既存・新規作成どちらのカスタムデータも利用できます。
複数のカスタムデータへ同時にデータを反映することも可能です。

格納先のカスタムデータを決めたら、編集ページのURLよりカスタムデータIDを確認します。

カスタムデータの編集ボタンをクリック
この例では「123」がカスタムデータのID

カスタムデータの種類についての注意点

データ連携が可能なカスタムデータの種類は下記の3つのみです。値の形式に制限があります。

  • テキスト
  • 数値
    • 正の整数と0のみ可能。小数・負の整数などは不可。
  • 日付
    • YYYY-MM-DD または YYYY/MM/DD 形式

その他のカスタムデータの制限等については以下をご確認ください。

URLを作成する

先の手順で準備した情報を元にURLを作成します。

まずクエリパラメータを作成し、それを友だち追加用URLへ付与します。

クエリパラメータの形式は、データの暗号化の有無により異なります。

よりセキュリティを強固にしたい場合、暗号化を推奨します。

暗号化する場合のクエリパラメータの作成手順

カスタムデータのIDと値のペアを作成し、暗号化をした後にURLエンコードします。

カスタムデータのIDと値のペアの作成

先の手順で準備したカスタムデータのIDと、入力したい値を下記の形式で=で結合します。

loycus_custom_data_{id}={value}

複数の場合は下記のように&で結合します。

loycus_custom_data_{id}={value}&loycus_custom_data_{id}={value}...

例:カスタムデータ「氏名」(ID「123」)と「生年月日」(ID「456」)へ値を格納する場合

loycus_custom_data_123=山田太郎&loycus_custom_data_456=2000-12-24

暗号化・URLエンコード

先の手順で作成したカスタムデータのIDと値のペアを下記の方法で暗号化します。

  1. 暗号化キーの取得: LOYCUSの設定ページより暗号化キーを取得します。
  2. 初期化ベクトル (IV) の生成: ランダムな128ビット(16バイト)のIVを生成します。IVは暗号化ごとに異なり、暗号化されたデータと共に公開することができます。
  3. データの暗号化: AES-128-CBCアルゴリズムを使用して、暗号化キーとIVでデータを暗号化します。必要に応じて、パディング(PKCS7など)を使用してデータの長さを16バイトの倍数に調整します。
  4. base64urlエンコード: 暗号化されたデータをbase64urlエンコードします。
暗号化キーの取得は設定ページからできます
phpサンプルコード
$key = '1234567890abcdef'; // 16-byte key

function base64url_encode($data) {
    return rtrim(strtr(base64_encode($data), '+/', '-_'), '=');
}

function encrypt_data($plaintext, $key) {
    $iv = openssl_random_pseudo_bytes(16);
    $ciphertext = openssl_encrypt($plaintext, 'AES-128-CBC', $key, OPENSSL_RAW_DATA, $iv);
    return base64url_encode($iv . $ciphertext);
}

// 使用例
$original_data = "loycus_custom_data_123=山田太郎&loycus_custom_data_456=2000-12-24";
$encrypted = encrypt_data($original_data, $key);
echo "🔐 Encrypted URL Param: " . $encrypted . "\n";

上記の手順で生成した値をloycus_linkdataをkeyにしたクエリパラメータにセットします。
例:loycus_linkdata=0_GizP0pmuic6Hak_ODYr0PhdxhYqp8IX7Oas_5IEo5vJ-8w3biosu3A7PvvAJre1BDhl4fzYcnHNmMM4JbcapPUyVDalmWZnDEnD_nI0kg

以上でクエリパラメータが作成できました。

暗号化しない場合のクエリパラメータの作成手順

カスタムデータに格納したいデータをURLエンコードします。

例えば、「山田太郎」というデータの場合、「%E5%B1%B1%E7%94%B0%E5%A4%AA%E9%83%8E」へURLエンコードします。

先の手順で準備したカスタムデータのIDと、URLエンコードしたデータを下記の形式で=で結合します。

loycus_custom_data_{id}={value}

複数の場合は下記のように&で結合します。

loycus_custom_data_{id}={value}&loycus_custom_data_{id}={value}...

例:カスタムデータ「氏名」(ID「123」)と「生年月日」(ID「456」)へ値を格納する場合

loycus_custom_data_123=%E5%B1%B1%E7%94%B0%E5%A4%AA%E9%83%8E&loycus_custom_data_456=2000-12-24

以上でクエリパラメータが作成できました。

作成したクエリパラメータを友だち追加用URLに付与する

先の手順で作成したクエリパラメータを、友だち追加用URLに付与します。

友だち追加用URLにもともと付与されているクエリパラメータ(ic, whcなど)は削除しないようご注意ください。

クエリパラメータを付与した友だち追加用URLの例(暗号化なし):
https://endpoint.loycus.jp/landing-qr/0123456789-ABCDEFG?ic=1234&whc=1234&loycus_custom_data_123=%E5%B1%B1%E7%94%B0%E5%A4%AA%E9%83%8E&loycus_custom_data_456=2000-12-24
クエリパラメータを付与した友だち追加用URLの例(暗号化あり):
https://endpoint.loycus.jp/landing-qr/0123456789-ABCDEFG?ic=1234&whc=1234&loycus_linkdata=0_GizP0pmuic6Hak_ODYr0PhdxhYqp8IX7Oas_5IEo5vJ-8w3biosu3A7PvvAJre1BDhl4fzYcnHNmMM4JbcapPUyVDalmWZnDEnD_nI0kg

以上でURLが作成できました。

注意点

URLの長さ

カスタムデータは複数指定が可能ですが、クエリパラメータ含むURLの長さはブラウザにより制限があるためご注意ください。特に、暗号化をしない場合はクエリパラメータが複数で長くなりやすいです。

データ形式

付与したクエリパラメータのkeyまたはvalueに不正があった場合、友だち追加はされますが、カスタムデータは反映されません。

例:暗号化の方式が異なる・keyのカスタムデータのIDが存在しない・重複する・valueの形式が不正 など

機密情報の取扱

LOYCUSへ反映するデータの個人情報や暗号化キーなどの機密情報のお取り扱いには十分ご注意ください。

LINE公式アカウントを設定する

https://developers.line.biz/console

LINE Developersのコンソールより、利用中のLINEログインのチャネルを選択します。

LIFFタブより利用中のLIFFアプリを選択します。

botリンクをOFFにします。

動作確認する

上記の手順で準備したURLへ、友だち未追加のLINEアカウントでアクセスします。

友だち追加後、データが反映されていることを確認します。

ユーザーへURLアクセスを促す

ログイン済ユーザーのマイページやメール配信などで、URLへアクセスを促します。

手順は以上です。

その他の注意点

  • 友だち追加済のユーザーがクエリパラメータ付きのURLへアクセスした場合、カスタムデータは反映されます。
  • 開発に関する技術的なご質問へのご回答はいたしかねます。

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